『サラメシ』と『72時間』
有名人やモデルの食事や健康メニューを紹介する番組はわんさかある。
『サラメシ』は身体に良いと聞けば、スーパーから商品が消えるような影響力はまったくない
特に有名でない、どこかにある一般の人の昼ご飯を覗き見する番組。
その、ゆるさ 軽さが魅力的である。
Eテレで放送されている『72時間』も同様に肩の力を抜いて見られる番組で、普段あまり日の当たらることがない一般の方の人生を垣間見ることができる。
むしろ、こちらに出演なさっている人の方が、
理想や 役柄 イメージに縛られ
飾りあげられた芸能人の私生活を写す番組よりも、
うんと飾り気なく、フィクションの姿を見せてくれる。
リアルな人間味臭さがにじみ出る。
前者よりも深く印象に残るのが、不思議である。
ある時、『72時間』を知らない友人に 番組の内容を伝えながら、その場面を思い出し涙してしまった。
空港の72時間だったのだか、大学に進学する娘を送り出す親子や孫を見送る祖父母など、空港での出会いと別れを映し出した回であった。
これは、放送を見る前から涙を誘うと予想ができた。
しかし、この『72時間』には、まさかこれで泣く事はないだろうと、言う回も、なぜか目頭が熱くなったりするから不思議だ。(残念ながら『ポケモンゴー』の回だけは涙と無縁であった(*_*;)
世の中で、おそらく一度も会うことなく、すれ違っても気づかないような人々の、何気ない日常だが、それらに一つ一つ、丁寧にスポットライトを当てたら、素晴らしいドラマができあがるんだろうな
と思う。